war

フリーライターの吐きだめ

ic

木曜日、会社を早退して帰った。出勤早々に激しい頭痛と吐き気、立っているだけで目眩がして店長に泣きついたのだ。顔面蒼白だったらしいわたしの顔を見るなり店長と先輩はすぐに早退を促してくれて、幸いすぐに退勤することができた。14時過ぎ、ホームで電車を待つ間、真夏のような陽射しが痛かった。

到着した電車は冷房が効いていて、乗客もまばらだった。平日、昼間の電車はすきだ。当たり前のように座席に座れるのと同時に朝の満員電車の息も絶え絶えな空間を思い出す。上京して6年目になるけれど、満員電車にはいつまで経っても慣れやしない。狂気的なあの空間に死ぬまで乗り続けるならまっぴらごめんだ。

最寄り駅で降りるとまたあの茹だるような暑さに包まれる。朝から何も食べていないはずなのに、胃から何かがせり上がるような不快感が続いていた。ゼリーか何かを買おうと思って西友へ向かう。気付けば西瓜を買っていた。

帰宅後、冷房を入れてシャワーを浴びてベッドに横になる。早退したとラインを入れると帰れないかもと言っていた人がなるべく早くに帰ると連絡をくれた。愛がなんだなんて観てる場合じゃないや。しばらくして今年初の西瓜を食べた。冷たくて甘くて少し水っぽくて、シャクシャクとした涼しい食感が夏だった。

 

毎年、気に入ったサンダルを見つけられないでいたけれど今年は自分にぴったりのサンダルを見つけてしまった。調べてみるとオーストラリア製のもので、買い付けの商品であることが分かったからすぐに取り置きしてもらう事にした。そういえば、わたしのすきな靴職人はオーストラリアの方が多い。彼、彼女らはとにかくレザーを扱うことが上手で肌に馴染む靴をつくる。今回、わたしの気に入ったサンダルはベージュのレザーのもので足先のどんなネイルも映えそうな滑らかなサンダルだ。

出掛けにサンダルがほしいんだよねというと、買ってあげようかと言われて思わずめちゃくちゃ笑顔になってしまった。なんでもない日のプレゼントって嬉しいでしょうと話す人、その人自身も何でもない日のプレゼントを両親に買ってもらっていたらしい。その家だけのなんとなく特別なルールは聞いているだけで、幸せな気持ちになる。「大切に履きます」と宣言したけど、この場合、毎日履くのが大切に履くことになるのか。それとも、ここぞという時に履くべきなのかどっちなんだろう。

 

梅雨が来るまでのプレ夏期間、夜風が気持ちよくていつまででも外に居られる気がする。外でお酒を飲みながらくだらない話をするやつ、みなさんいっしょにしましょう。

あと、お昼に食べた回る寿司の大将がニコニコしていてすごくよかった。