沈みがちな日々が続いている。これといって明確な理由がある訳ではないけれど、細やかな綻びがチリとなって積もった結果だと思う。きっと誰のせいでもない、強いて言うならば全ては私が招いた結果だ。日中はまだ陽射しが強いけれど涼やかな風が袖口から背中…
窓から差し込む陽の光で目が覚める。重い瞼を薄っすらあけて頭の上のデジタル時計をみると時刻は九時をさしていた。ようやく見慣れた白いブラインドは遮光性が皆無で「眩しくないの?」ときいた私に「俺そういうの全く気にならないんだよね」と軽やかに笑っ…
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