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フリーライターの吐きだめ

Vega

遅番続きな日々の中で朝から動き出すのは私にとっては結構な気力が必要になる。16日の朝はなぜかものすごく寒くて、芯から冷えていく身体を必死で温めながら化粧をした。最近ずっと行きたかったプラネタリウム、都内には想像以上に多くあって調べるとよく分からなくなった。東京には星空がないというから、その代わりなのでしょうか。

向かう先はソラマチの「プラネタリウム天空」サカナクションとのコラボ作品が上映されるみたいで1度観てみたいと思ってた。1番前には恋人のためのソファシートがあって、そこは予約の段階で売れ切れてしまっていたみたい。そういうところにクリスマスを感じる。素敵よね。3度の乗り換えを経て、ようやく押上駅に到着。久しぶりに来た押上駅は思っていたより栄えていて、イルミネーションにも気合いが入ってる。あれ、こんな街だったっけ?

上映時間までわりとギリギリだったので急ぎ足でソラマチにイン。ザ・ショッピングモールのソラマチは人で溢れかえっていて、知らない日本のお土産がたくさん売っていた。ふるさと納税のブースが湧いていたけど完全に他人事でした。わたしは蟹よりフグが食べたいので。

開場してシートに着くとリクライニングの方法が分からなくてプチパニックを起こした。いっそ床に寝てやるかと落着しかけるもスタリウムちゃん(プラネタリウム天空のゆるキャラ、語尾にスターをつけて話してくる)に呆気なく教えられる。さらに話し方が雑。狂気じみていてこわい。

本編前はコニカミノルタのCMが続く。初めて見たCM等の構成が良すぎてめちゃくちゃ感動してしまった。コニカミノルタのセンス脱帽。しかし、体調万全でなく本編前に映像酔いするダサさ、悲しい。

本編は山口一郎さんのナレーションで始まった。とにかく音響が良い、IMAXを軽く超えてくる。淡々とした星座の説明と東京の街を絡めたストーリーにサカナクションの曲はよく合っていて、変わりゆく東京の街が流れるシーンに少し泣きそうになる。わたしも東京で生きてるひとりだ。

神話をあまり聞けなかったからそこだけは残念だったけど、となりで観ていた人はそれが良かったらしい。神話のすきなところは容赦がないところ、喜びにも慈悲にも嫉妬にも容赦がない。それでも星になれるんだからいいよな。

上映後は嘘みたいに美味しいオムライスを食べてちゃんと買い物をして帰った。疲れと人に酔ったので瀕死状態、ソラマチはもうしばらくいいです。

家に着くまで川沿いの道を歩きながら星を探してみたけど、やっぱり上手く探せなかった。あの人ならすぐに見つけられるのかなとか考えていたら日付が変わる少し前に連絡がきた。時間が経つのは早い。なんとなく星を上手く見つけられたような気がした。