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フリーライターの吐きだめ

タクシードライバー

自分の部屋で眠りたくてタクシーを手配、吐く息はとっくに白くて本当に冬になってしまった。到着したタクシーの車内は暖かくて寒さで強張った身体が少しずつ緩んでいく。窓ガラスに雨粒が反射して、雨が降っていたことをはじめて知った。

夕方にあった人事面談は本気の面談の方で想像していたよりもどっと疲れた。就活してたあの頃を思い出すような問いかけに淡々とひたすら答えていく、あの時みたいに大袈裟に。日々心がけていることは?という問いに真面目に答えたら人事の方々が揃って涙していてさすがに慌てた。上司をパンケーキ店で泣かせてしまう異常事態、シュール過ぎてどうしよう、ちょっとおもしろい。「たくさん夢があって、ポジディブで、あなたが羨ましい」と1人の方から言われた。(あなたには何もないの?と可哀想な気持ちになる)私は人事の方々の言葉が何ひとつ刺さらなくて、そんなことよりと私が話す度に忙しなくキーボードを叩くことに目が付いてしまった。(大したことを話してないのであれは絶対に内職していた…!)会社に使われるのではなく、日々会社を使っていくメンタルで、私は私の生活のために働く。(それでも身体に不調がでる日々なので自分で自分にもうちょっとがんばってくださいとお願いしたりする…)話を聞いている限りなんとなく新たな職種に挑戦できそうな予感がしてる。良い流れ。

疲れ果てた日々こそ真剣にあそばないといけないのはこころの健康を保つために本当に必要なことで、それでも終電で帰る日々に健全なスケジュールを組み込むのはなかなか難しい。最近は職場のやばいギャルの先輩(実はめちゃめちゃ根暗)がしつこく飲みに誘ってくるので一杯だけですよと言って本当に一杯で帰るやつをしている。やばいギャルの先輩のメンタルは崩壊寸前で「まほちゃん、私辞めていい?」というのが口癖。その度に「私が辞めるまではいて下さい」とお願いするまでが1セット。いっしょにいると面白すぎて毎回泣くほど笑ってしまう。

冬になってからテンポドロップに綺麗な結晶ができていて、帰宅すると今日の結晶を眺めるのが日課になりつつある。お気に入りのgin fizzのキャンドルはもう残りが少なくなってしまった。香りは私にとってお守りのような存在で好きな香りで満たされていく部屋の心地よさは何にも変えられない。(昨夜はここまで記入して力尽きた…)

昨日は懐かしい人からの連絡があって驚いた。言葉は記憶を容赦なく引きずりだす。記憶が息をし始めて鮮明になって、消したくても消せない記憶は言葉に出すとまるで呪いになる。過去は消えないけど過去に囚われて生きるわけにはいかないから、私はあの人に言われた言葉を反芻する。