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フリーライターの吐きだめ

消毒

これ以上自分のことを嫌いになりたくない、そんな思いで電話したんだと10分ばかりの会話を終えて、暫く当てもなく夜道を歩いたあとに気付いた。せめて、もっと自分をすきになりたいとか、そういう洋楽のイケてる女の子みたいな強い気持ちでいられたらと思ったけど、そういう子たちだって毎日そんな風に強くは居られないはずだろうし、自分で自分を許す日がないと健やかにはやっていけない。まだ筋疲労の残る身体に鞭を打ってジムへ行く、腹筋の縦筋をなぞって少し安心する。ここ一週間はついてなかった、週頭から些細なことで喧嘩したし、昨夜は面と向かって頭がおかしいと糾弾された。あーもうボロボロです、参りましたと白旗上げながら所謂私らしさを見殺しにする。だってもうこれ以上わたしはわたしを嫌いになりたくない。