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フリーライターの吐きだめ

日高屋

顔色を伺っているわけではないけど、なんとなく、その人が今どういうテンションでいるのか無意識に感じ取ってしまうのは昔からで、おかげさまで女社会は割と生き抜きやすかったりする。けれど「麻帆は本当に冷めてるよね」とため息をつかれるとそれなりに傷ついたし、どうしたものかと悩んだこともあった。(まあもうどうしようもないので隠すか開き直るかでやっていくしかない…)

どんな時もどんな状況でも、何となく他人事というか、すべてにおいてフラットなテンションで客観視してしまうこの性格は仕事上ではめちゃくちゃ役に立つ。ので、はやくもっと評価されて好きなことに思う存分お金をかけられるようになりたい。

唯一の同期は一つ下の子で、私よりも真面目なくせに私よりも抜けている。彼女とは根本的な価値観が似ていて一緒にいてものすごく楽だから彼女が落ち込んでいる日は公園口の近くにあるマクドナルドで終電までひたらすら話したりする。最近は店舗の空気感が最悪で(社員の業務過多と盗難多発による陰口蔓延が原因)店頭に立つだけでも疲れちゃうのがつらい。

この前は上長の機嫌が悪く彼女がとばっちりを受けていて(これも頻繁にあるので本当に勘弁してほしい)私は上長から愚痴を聞かされての板ばさみでゲロ吐いちゃいそうだった。もうみんな大人なんだから自分の機嫌くらい自分でとってください…。

終電まで残業しようとする彼女の目が虚ろすぎたので、いっしょに帰りたいと駄々をこねて何とか退勤。いつものマクドナルドではなく、歩きながら話したくなって高架下を歩くことに。風はそこまで冷たくない。これどこまでも行けちゃうねと笑い合いながら、まだ世間ではタブー扱いなことまで話せてしまうからやはり私は彼女がすき。途中で小腹が空いてきて「肉まんを買って半分こしよう」と提案するとピザまんも食べたい!と言われてやっと安心した。結局明け方まで歩き続けて彼女の家に泊まったけど、その日の疲れは嫌なものじゃなくて憎むべきは心の疲労だとあらためて実感した。

昨日は最寄り駅に着く少し前のタイミングで友人達から最寄りの日高屋にいるから来いよと連絡があった。生ビールを飲みながらタイミングいいねと笑うといつも終電だろと笑われてなんかそれがすごく心地よかった。だってそれって愛じゃんね。 

そういえば、久しぶりに髪を少し切って髪色も少しだけ明るくした。いつも担当してくれている堀内さんからばっちり可愛さを底上げされてきてしまった。(8年彼女いませんが優良物件なので我こそはと思う方は私まで連絡ください)頭が軽くなって気分も少し軽くなった気がして、美容師さんって神さまみたいだなと思う。私は周りの人の優しさに助けられてばかりなので、いつかバチが当たりそうでこわい。優しさ、どんどん還元して生きてこ。