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フリーライターの吐きだめ

大晦日

下北沢の長いエスカレーターに乗ってからふと指先をみると血がにじんでいるのに気が付いた。ホームには新宿行きの電車が到着したみたいで強い風が下から吹き上がってくる。血を見てからなんとなく痛い気がしてきて見なければよかったと思ったけど、血を流さなきゃ痛みに気付けないところは私のすべてだなと思った。来年は#491のピンクが似合う女になるんだ。

街を歩けばなんとなく寂しくて年の瀬を感じる。出勤の電車だって人はまばらだ。朝のニュースによると新幹線の自由席の乗車率が150%を越えたみたい。きっと想像以上に多くの人が東京以外に帰る場所があるんだなと思う、きっと同じ数だけ待っている人もいるんだろうな。

わたしの仕事納めは31日の大晦日だから、明日も働くわけだけど。(いやもう今日か)お客さんは急いでいる人が本当に多くて神経質な人が増えている。年始のセールに向けての準備で忙しい中、なかなか面倒なお客さま対応が降りかかってくるからもう全部放り出して帰ってやろうかと1日に何度も思う。まだクリスマスの方がニコニコしてる人が多くてよかった…。だから年の瀬のエモーショナルを感じるのは出勤の時間だけで、相変わらず終電で帰ってる今は指先みたいにささくれ立ってる。

昨夜のtrackmakerでは同じ大学の同じ学科だった人に偶然会った。わたしは全然彼のことを覚えていなかったから面倒くさいなと思って適当にやり過ごしていたら学生証を差し出されてめちゃくちゃ笑ってしまった。大学に思い入れは全くないけど自分が思ってるより自分のことを知ってくれてる人が居て嬉しい、でも同時にすごく怖い。自分の知らない人が自分を認識してるって気持ち悪いんだよな、なんでこんな風に思っちゃうんだろう。ジントニックをとにかく飲んでtofuで踊ってヘトヘトになって、やっとその日のストレスを解消できた感じ。全然負けてる。

今年は本当に選択を迫られることが多くて生きた心地があまりしなかった。社会人1年目、揉まれまくって耳が聞こえなくなったり吐き続けたり、恋をなくしたり、音楽とお酒と友達と最高の夜を過ごしたり、将来の道を切り拓いたり、あっという間といえばそうかもしれないけど密度が濃かったからか周りが言ってるよりかはしっかり時間を咀嚼しながら生きた1年だった。離れていても心配をしてくれたり、変わらずに応援をしてくれたり、周りの人の優しさで何度も何度も救われました。いつもありがとうございます。来年はまたガラッと環境が変わるから大変だろうけど、それ以上に楽しみ。

そしてこの日記は来年も変わらず続けていくつもりです。ただ、よりたくさんの人に文章を見て貰えたらと思ったりもしているので新しい場所を開拓するかもしれません…。そのときはあなたの時間を少しだけ私にください、ぜひ読んでほしいです。

 

みなさま、今年も本当にお世話になりました。

来年も何卒よろしくお願い致します。

よいお年をお過ごしくださいね。