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フリーライターの吐きだめ

非対称な目

大晦日の夜も相変わらず残業、待つ人がいる同期と私は慌てて退勤して2人で駅まで走った。今年も終わりだねと話すよりも年明けこわいねと話す私たちは完全にいわゆる社畜で「まじ来年仕事やめようね」と誓いあう。電車には人がほとんどいなくて足元のヒーターが気持ちよかった。「よいお年を!」と大きく手を振る同期、彼女の優しさに2019年もきっと救われるんだろうなと思った。

明かりのついた部屋、年明けを自宅で過ごせることに安心した。疲れたと嘆く私の前にはごちそうが並んでちょっと泣きそうになる。

正月は完全に寝正月。食べるか寝るか。

初詣でも行く?と聞かれたけど人混みに耐えられない、却下です。だけど、おみくじはしたい。年末まで駆け抜けて、蓄積された疲労を解消していくようにいくらでも眠れてしまって怖かった。ハーゲンダッツを買いにコンビニまで出ると冬の寒さに身体が震えて、信号待ちではじっとしてられやしない。幼い頃から寒くなると鼻先が赤くなるのは未だにコンプレックスだったりする。2019年、東京の空は澄んでいていつもより星がよくみえた。

その夜は明日のことやこれからのことを考えてしまって眠れなかった。(ただ単に日中寝すぎてたというのもある…)耳鳴りが治らなくて苛ついてますます眠れないという負のループ。気分を変えようと熱めのシャワーを浴びる、つらい気持ちが流されるわけじゃないけど。伏せ目がちなところがすきだと言われた数年前の冬をなぜか思い出す。恥ずかしくて目を見つめられなかっただけなのにね。

年が明けて目に見える何かが変わったわけではないけれど、年が明ける前から私は変わろうとしていて、2019年もきっと色んなことが変わっていく予感がする。わたし自身も、わたしを取り巻く環境も、わたしが出会っていく人たちも。変わったねと言われることはもう全く怖くない、むしろこれからもっと変身していけたらと思う。