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フリーライターの吐きだめ

惑星基地

わたしが辞めようと、本気で辞めようと思うタイミングで、まるで私の身代わりみたいに誰かが居なくなった。いつもそうだ、大学でも、バイト先でも、職場でも。そして、そうして辞めてしまう人たちはわたしが慕っていた人や、憧れるような人ばかりだった。どこか置いてきぼりな気がして、でもなんだか拍子抜けして、私はもうちょっとここに居なきゃいけないのかもと、腰を上げたり下ろしたり、自分の意思はいつの間にか何処かへ追いやられる。

水曜日の昼、店舗勤務時代から仲良くしてもらっている先輩といっしょにお昼を食べた。前々から飲もうと話してはいたけれど、なんだかかんだ予定をたてるのが億劫で、それでもそれを小突きながら笑ってくれる先輩。会社近くの韓国料理屋、異常なほど出てくるスピードがはやくて美味いのでそこへ。熱々の純豆腐を食べながら、お互いに最近の色々を話す。話したところで問題は解決しない、心もべつに晴れることはないけど、こうやって腹を割って話せる人と出会えたのは財産だと思う。先輩に会えて本当によかった。

金曜の夜、電車はいつもより賑わってる。距離感のおかしいおっさんにイライラしながら電車に揺られ、最寄りの近くのローソンでビールを買って飲んだ。後ろから勝手に画面をのぞきこんでくるおっさんを思い出して、飲み干しそうになった。

とにかく明日は休みだ。仙川の商店街にあるラーメン屋や、多摩川のボートからみえた夏の終わりの大きな夕陽、どこかの家の夕飯の匂いや柔軟剤、きみが素敵だったことを思い出す。確かだった幸せは、なんとなくヒリヒリ痛くて、気を抜くと涙がでる。

身体がだるい、きっと風邪をひいた。