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フリーライターの吐きだめ

通り雨

豆乳バナナ味は早番の通勤電車のお供になっている。最近わたしがハマっているのは野菜生活のスムージーシリーズで、仕事の休憩時間にはビタミン豊富そうな甘夏ミックスをよく飲んでいる。さっぱりしていて美味しいから会う人みんなにおすすめしていたら「回し者か」と先輩に笑われた。本当に美味しいから飲んでみてほしい。

休憩中のそのささやかな幸せは今のわたしを結構支えていて、わたしのメンタルはなかなかにズタボロになっている。おそらくわたしだけではなく店舗のほとんどのスタッフが人間関係で悩んでいて、わたしは主に年上のパートさんと店長の板挟みであったり、新入社員ちゃんと副店長の板挟みだったりで、ストレスの発散がどうにも追い付いていない感じだから困る。

思いはループして「ちょっともう休みたい、休まなきゃやってられない。でも、休むとお金が稼げない。お金がないと生活出来ないから、休むことさえ出来ない。」貰えるわけのない年金だけはきっちりと差し引かれていく。

したいことに手をかける前に、したくないことに心も身体も消耗されていく。私だけの人生なのに、これじゃあ、ちっとも自分のものじゃない。

ふと立ち止まると肌にしか救われないあの感覚が押し寄せてきて、振り払うのに精一杯になってしまう。何が悪なのか、どうして悪なのか。考えれば分かるでしょうと軽蔑の目を向けられた日々を忘れたわけじゃない。

待つ人のいない家に帰る間は、音楽を聴きながら夜道を歩いたりしない、眠る前には戸締りをする。洗い物は翌朝に持ち越さないし、ゴミを溢れさせたりしない。家に帰れば茹で過ぎた素麺の残りがある。

わたしだって愛を捨てたわけじゃない。